アトピー性皮膚炎
皮膚のバリア障害や、免疫反応のバランスの乱れを改善するために補脾剤を使ったり、皮膚の炎症が強い場合には清熱剤を使います。ストレスが関係している場合は気の異常を整える理気剤を使います。ニキビ
赤ニキビや膿んだニキビには炎症をとる清熱剤を使います。便秘や下痢があれば、お腹の調子を整える漢方薬、冷えや血行不良があれば体を温めたり、血行をよくする漢方薬を使います。生理前後に悪化する場合はホルモンバランスを整える漢方薬を使います。円形脱毛症
抜け毛は血流の状態と関係があり、血が不足している「血虚」により生じると考えられ、血を補う「補血剤」を使います。またストレスなど気の異常が原因と考えられる場合は、気のめぐりをよくする漢方薬を用います。酒さ
鼻や頬、額に赤みやニキビのような症状や毛細血管の拡張による赤みが見られます。ストレスやホルモンバランスの乱れが悪化因子として知られています。炎症をとる清熱剤、ホルモンバランスを整える漢方薬やストレスに対しては柴胡剤を使います。ケロイド、瘢痕
肥厚性瘢痕やケロイド、アクネケロイド(ニキビ痕が赤く盛り上がったもの)は微小循環障害と浮腫をともない、東洋医学的にはお血、水滞の状態ととらえます。よくある質問Q&A
漢方薬は効果が出るまでにとのくらいかかりますか?
治療する症状や、使用する漢方薬により異なります。一般に急性の症状(発赤、痛み、など)に使う漢方薬は即効性があり、その日のうちに効果が現れるものもあります。アレルギーなどの体質改善や慢性の症状に対して使う場合には、2,3か月ほど経過をみます。一般的には、自分に合っている漢方薬であれば1,2週間で効果を実感できることが多いです。
漢方薬をやめるタイミングは?
飲んでいると調子がいいうちは内服をつづけたほうが良いです。症状が改善すると自然に飲み忘れるが多くなるので、飲み忘れるようになったら、もう飲まなくてよいといわれています。
漢方薬は、保険はききますか?
医療用エキス製剤で保険適応のものを処方しています。
漢方薬を西洋薬と一緒に飲んでもよいですか?
ほとんどの漢方薬は併用して問題ありませんが、一部の生薬と西洋薬(麻黄と気管支拡張剤、甘草と利尿剤、など)は併用に注意が必要です。漢方薬の処方を希望される場合は、ご自身が飲んでいる薬を必ずお知らせ下さい。
漢方薬に副作用はありますか?
薬なので副作用はあります。例えば、甘草による偽アルドステロン症(むくみ、低K血症など)、地黄による胃腸障害、麻黄による発汗・動悸などです。必要に応じて副作用チェックのため血液検査をさせていただく場合があります。漢方の内服中に気になる症状がありましたら、ご相談下さい。