対応している症状・疾患
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う慢性の皮膚疾患で、遺伝的な体質と環境の影響が関係しています。必要に応じて皮膚炎の重症度をみるTARC検査や悪化因子を調べるアレルギー検査を行います。治療
症状に合わせてステロイド軟膏、タクロリムス軟膏(カルシニューリン阻害外用薬)、デルゴシチニブ軟膏 (JAK 阻害外用薬)の外用、抗アレルギー剤内服、デュピクセントを使います。顔や首のアトピー性皮膚炎ではエレクトロポレーションケアシスでの幹細胞や成長因子導入(自由診療)を行っています。じんましん
皮膚の一部が赤く盛り上がり(膨疹)、数時間~1日以内で消えてしまう皮膚の病気です。必要に応じて悪化因子を調べるアレルギー検査を行います。治療
原因や悪化因子がわかれば、それらを取り除くようにします。症状が落ち着くまで抗ヒスタミン薬または抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬の内服をします。ニキビの治療
≪1.毛穴のつまりを取り除く≫
・アダパレン(ディフェリン、エピデュオゲル)
・過酸化ベンゾイル(ベピオゲル、デュアックゲル、エピデュオゲル)
≪2.炎症や皮脂のコントロール≫
・抗生剤、過酸化ベンゾイル(ベピオゲル、デュアックゲル、エピデュオゲル)
・ビタミンB群:皮脂のコントロール
・漢方薬:十味敗毒湯、清上防風湯、荊芥連翹湯、排膿散及湯など。
≪3.ホルモンバランスを整える≫
漢方薬
●生理前後に悪化するニキビ:桂枝茯苓丸、桂枝茯苓丸加薏苡仁、加味逍遙散、当帰芍薬散、十味敗毒湯(桜皮配合)
●思春期ニキビ、皮脂が多い場合:抗アンドロゲン作用がある芍薬甘草湯
乾癬
銀白色の鱗屑(皮膚の粉)がついた盛り上がった紅斑が、頭、肘・膝、臀部、下腿などの機械的刺激をうけやすい部分に出ます。遺伝的な体質に、不規則な生活や食事、ストレス、肥満、感染症、などの因子が加わって発症します。乾癬の方はメタボリック症候群になり易いといわれています。必要に応じて、コレステロール値や血糖値などの検査を行います。治療
ステロイド外用薬、ビタミンD3外用薬、紫外線療法、経口PDE4阻害剤掌蹠膿疱症
手足に水疱や膿疱が見られます。扁桃腺や歯、鼻などの細菌による慢性炎症による発症(病巣感染)、金属アレルギーや喫煙が関与しているケースがあります。金属アレルギーが疑われる場合には金属アレルギー検査(パッチテスト)、甲状腺疾患や糖尿病などを合併することがあるので、必要に応じて血液検査をします。治療
ステロイド外用薬、ビタミンD3外用薬、紫外線療法。酒さ
赤ら顔ともいわれ、鼻や頬、額に赤みやニキビのようなものが出ます。30代~50代で発症しやすく男性よりも女性に多い傾向があります。ストレス、飲酒や糖質の摂りすぎ、過度の保湿、紫外線などで悪化します。治療
ロゼックスゲル(メトロニダゾール)、漢方薬、ビタミン剤など。水虫
白癬菌というカビが皮膚に感染することで起こります。症状は、足白癬では足の皮むけ・水疱・かかとのガサガサ、爪白癬では爪が白~黄色く濁るのが特徴です。必ずしもかゆいとは限りません。治療
抗真菌剤の外用。爪白癬で難治性の場合は抗真菌薬の内服をします。治療(保険適応)
●外用薬