酒さは、鼻や頬を中心に顔が赤くなる慢性の炎症性皮膚疾患で、「赤ら顔」とも呼ばれます。
30代以降の成人、特に女性に発症しやすく、症状が進むと日常生活に支障をきたすこともあります。遺伝的要因や紫外線、温度変化、ストレス、アルコール摂取などが悪化要因として指摘されています。また、肌の常在ダニ（ニキビダニ）の増殖が関与する場合もあります。
治療期間は症状により異なり、赤みの改善には数か月～数年かかる一方、丘疹は比較的早く軽減します。
再発を防ぐため、医師と相談しながら長期的な管理が推奨されます。

主な症状

酒さの症状は、以下の4つのタイプに分類されます。複数の型が併存することもあります。

初期段階では一時的な赤みですが、進行すると炎症やヒリヒリ感が持続し、鼻瘤のような変化に至るケースもあります。

酒さと鑑別が必要な疾患

酒さは、以下のような疾患と症状が似ているため、鑑別が必要です。

これらの疾患は、酒さと合併することもあります。自己判断せずに皮膚科を受診することが重要です。

治療方法

外用薬

内服薬

• 抗菌薬（テトラサイクリン系）：炎症が強い丘疹膿疱型に有効。
• 漢方薬：黄連解毒や白虎加人参湯などの清熱剤、ホルモンバランスを整える桂枝茯苓丸や加味逍遥散など。
• イソトレチノイン：重症例や外用薬が無効な場合に使用。
  皮脂分泌を抑制しますが、口唇炎などの副作用があり、妊娠中は禁忌です。
  
  ※保険適応外：1箱30錠　19,800円　別途診察料、血液検査代がかかります。



※表示価格は税込です。

エレクトロポレーション（ケアシス）

エレクトロポレーションは、電気パルスを利用して肌に一時的な孔を開け、有効成分を肌の奥深くまで浸透させる治療法です。
ケアシスは、幹細胞製剤（例：カレシム）などを効率的に導入することで、酒さの症状改善や肌の再生を促します。

効果

• 肌の赤みや炎症の軽減
• 肌のハリや弾力の向上
  
• シミやくすみの改善

ヒーライト

ヒーライトは、高輝度LEDを搭載した医療用マシンで、特定の波長の光エネルギーを肌に照射することで、様々な肌トラブルを改善へと導きます。
特に「ヒーライトⅡ」は、590nmと830nmの2種類の波長を使い分け、肌の表皮から筋肉層まで深くアプローチすることが可能です。
温かい光を約10分間肌に当てるだけの心地よい施術で、痛みはほとんどありません。

1. 刺激に反応しにくい健康な肌へ

ヒーライトの光は、肌の免疫抑制効果と抗炎症効果が期待できます。
これにより、皮膚のバリア機能が低下し、外部からの刺激に反応して炎症を起こしやすい赤ら顔や酒さの肌を、健康な状態に近づけます。

2. 余分な新生血管を破壊し赤みを軽減

赤ら顔や酒さの症状には、毛細血管の拡張が深く関わっています。
ヒーライトには、肌の深部に存在する余分な新生血管に働きかけ、毛細血管を正常な状態に近づけ、顔の赤みが徐々に目立たなくなる効果が期待できます。

3. 肌の再生とバリア機能の強化

ヒーライトの照射は、真皮の細胞を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。
これにより、肌の弾力性が回復し、肌本来の再生力やバリア機能を高めることで、刺激を受けにくい健やかな肌へと導きます。