アトピーに悩む方へ――「なかなか良くならない」そのお悩みに新しい選択肢

「長年アトピー性皮膚炎に悩んでいるけれど、ステロイド外用薬だけでは症状が安定しない」
「かゆみや赤みが強く、日常生活に支障が出ている」

そんなお悩みを抱えている方にとって、新たな選択肢となるのが**バイオ製剤「イブグリース」**です。

当院「白石ガーデンプレイス皮膚科(札幌市白石区)」でも、アトピー性皮膚炎に対するバイオ製剤による治療を行っております。この記事では、イブグリースの特徴や治療の流れ、料金の目安などをわかりやすく解説します。


イブグリースとは?〜最新のバイオ製剤による治療〜

免疫の働きを調整する「IL-13」へのアプローチ

イブグリースは、「IL-13(インターロイキン13)」という炎症物質の働きを抑えることで、アトピー性皮膚炎の悪循環を断ち切ることが期待されている**注射タイプの治療薬(バイオ製剤)**です。

アトピー性皮膚炎では、免疫のバランスが乱れることで次のような症状が生じるとされています:

  • かゆみ
  • 赤み
  • 肌のごわつき
  • バリア機能の低下

これらの症状に関与するとされるIL-13の働きをピンポイントで抑えるのがイブグリースの特徴です。


治療対象となる方は?

イブグリースの治療は、以下の条件に該当する方が対象です。

対象条件内容
年齢12歳以上
体重40kg以上
症状中等症〜重症のアトピー性皮膚炎
他の治療歴塗り薬・内服薬で十分な改善が得られていない方

治療スケジュールと注射方法

治療は段階的に行います

治療段階内容
導入期2週間間隔で500mg(2本)を2回注射
維持期2〜4週間に1回、250mg(1本)を注射
自己注射2025年5月から在宅での自己注射が可能に

患者様の状態に応じて注射間隔は医師が判断します。


副作用について

イブグリースは比較的新しい薬剤ですが、以下のような副作用が報告されています。

  • 注射部位の反応(赤み・腫れ・かゆみなど)
  • 目の違和感(まぶたの腫れ・乾燥感・アレルギー性結膜炎など)
  • まれにアナフィラキシーなどの重篤なアレルギー反応

初回の投与は札幌市白石区の当院(白石ガーデンプレイス皮膚科)で実施し、安全確認のため一定時間ご滞在いただきます。


使用薬剤・関連機器について

当院では、デュピクセント・ミチーガ・イブグリースなどのバイオ製剤を患者様の症状やライフスタイルに合わせて選定しております。必要に応じて、ゼオスキンなどのスキンケア治療との併用もご提案可能です。


治療費用の目安(保険適用)

イブグリースは保険適用の治療です。3割負担の場合の自己負担額は以下のとおりです。

投与内容自己負担額(3割)
初回・2回目(2本)約30,469円
3回目以降(1本)約15,235円

※別途、診察料や検査料がかかります。
※高額療養費制度の対象となる場合があります。


よくあるご質問(FAQ)

Q1. イブグリースと他のバイオ製剤(デュピクセント等)の違いは何ですか?

A. 効果を示す免疫のターゲットが異なります。イブグリースは「IL-13」のみに作用するため、他のバイオ製剤と比べて副作用の出方や作用の持続時間に違いがある可能性があります。患者様の症状やライフスタイルに合わせて医師がご提案します。


Q2. 札幌市白石区に住んでいますが、近隣のクリニックでも治療できますか?

A. イブグリースは専門の皮膚科クリニックでの管理が必要です。当院「白石ガーデンプレイス皮膚科(札幌市白石区)」では、専門的な知識を持つ医師が対応いたしますので、お気軽にご相談ください。