かゆみが生活の質を大きく左右します
先日、札幌市皮膚科医会の研修会にて、
小児アトピー性皮膚炎の「かゆみ」に注目した治療について、馬場直子先生のご講演がありました。

アトピー性皮膚炎によるかゆみは、
皮膚症状を悪化させるだけでなく、

  • 不眠
  • 学校や仕事への集中力低下
  • 日常生活の質(QOL)の低下

など、成人・小児を問わず大きな影響を及ぼす可能性があります。

アトピー性皮膚炎のかゆみの原因とは

アトピー性皮膚炎のかゆみには、
IL-31(インターロイキン31)というサイトカインが深く関与していることが知られています。

このIL-31は、皮膚のかゆみを引き起こすシグナルを伝える物質で、
かゆみが強い患者さんほど活発に働いている可能性があります。

ミチーガとは|かゆみを直接抑える注射治療

ミチーガの作用機序

ミチーガ(一般名:ネモリズマブ)は、
IL-31の働きを直接ブロックすることで、
アトピー性皮膚炎によるかゆみを抑えることが期待できる注射薬です。

保険適用と対象年齢

  • 6歳以上の小児から使用可能
  • 保険適用の治療

外用治療(ステロイド外用薬など)を4週間以上行っても十分な効果が得られない場合に、
中等症〜重症のアトピー性皮膚炎の治療選択肢として検討されます。

※治療効果には個人差があります。

投与方法と特徴

年齢別の投与方法

年齢投与量・方法
6歳以上13歳未満30mgを4週間に1回、皮下注射(通院)
13歳以上(小児・成人)60mgを4週間に1回、皮下注射(自己注射可)

※6歳以上13歳未満の小児は自己注射ができないため、通院が必要です。

ミチーガの特徴

  • 他の注射薬と比べて注射時の痛みが少ないとされています
  • 外用治療と併用しながら治療を行います

小児アトピーと「睡眠」の重要性

小児では、成長ホルモンは主に睡眠中に分泌されます。
そのため、アトピー性皮膚炎によるかゆみで不眠が続くと、

  • 成長
  • 発達
  • 学習への集中力

に影響を及ぼす可能性があります。

かゆみが改善すると期待できる変化

  • 掻く回数が減り、皮膚状態の改善が期待できる
  • 眠れるようになり、生活リズムが整う可能性
  • 勉強や日常生活への集中力向上
  • QOL(生活の質)の向上

※これらは一般的な傾向であり、すべての方に当てはまるものではありません。

バイオ製剤による治療の進歩

近年、バイオ製剤の登場により、
これまでコントロールが難しかったアトピー性皮膚炎のかゆみも、
適切な治療により寛解を目指せる時代になってきています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 外用薬だけではだめなのでしょうか?

A. 多くの方は外用治療で改善が期待できますが、十分な効果が得られない場合には、注射治療を含めた選択肢を検討することがあります。

Q2. 子どもでも本当に安全ですか?

A. ミチーガは6歳以上で保険適用となっている治療薬です。適応や注意点については、診察時に医師が丁寧に説明します。

札幌市白石区でアトピー性皮膚炎にお悩みの方へ

日常生活に支障が出るほどのかゆみは、我慢せず早めに相談することが大切です。
従来の外用薬や抗アレルギー薬の内服で改善しない場合でも、
新しい治療選択肢がある可能性があります。

白石ガーデンプレイス皮膚科では、
札幌市白石区で小児から成人までのアトピー性皮膚炎治療を行っています。

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